はぴの本棚

2003年からの読書日記

[日本の作家(カ行)プロカウンセラーが教えるはじめての傾聴術作者: 古宮昇出版社/メーカー: ナツメ社発売日: 2012/12/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログを見る

人とかかわる職業に就いている方は、傾聴の大切さを痛感しています。
傾聴には理論と技術があります。
本書は、傾聴の技法とともに「人間の心の成り立ち」や「傾聴を妨げる心の動き」についてわかりやすく具体的に解説しています。
さらに実践的に学べるように、事例で応答例も解説しました。

前に読んだ著者の『マンガでやさしくわかる傾聴』が分かりやすかったので、こちらも手に取りました。

仕事柄、人の話を聴くことが多いのですが、傾聴って本当に難しい。
働き始めてもうすぐ3年経つけれど、日々反省したり落ち込んだり・・・
でもなんとか続いているのは職場の先輩達に助けられているのもあるけれど、やっぱりこの仕事が好きなんだろうなと思います。


(印象に残ったところ)

「聞く」は言葉のやりとり、「聴く」は心のやりとり。

救世主願望(自分が役に立つ存在であることを確認したいという気持ちが強く働いていることで、深い自己無価値観に根差すもの)には十分気をつけようと思いました。

「話しても黙しても聴く」
沈黙になるとつい話題を探してこちらから話しかけてしまいがちですが、感情の流れをせき止めてしまうことがあるというのは知ってよかったです。
沈黙を恐れず待つ姿勢を心がけたいと思いました。

「傾聴されると、プラス思考が湧いてくる」
そんな聴き手になれるようこれからも励んでいきたいです。