はぴの本棚

2003年からの読書日記

打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)作者: 米原万里出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/05/08メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 145回この商品を含むブログ (59件) を見る

ロシア語会議通訳の仕事をしながらこれだけの読書量、書評にまず驚きます。
そして挙げられている本は多岐に渡りただただすごいの一言。
まさに「打ちのめされる」がぴったり。
本にもだけど、米原さんに打ちのめされました・・・


がんの闘病を続けながらギリギリまで書かれていた読書日記、そして全書評が収められています。
読書の喜びが伝わってくるような文章に本当に本好きな方なのだとうれしくなってしまいます。
こんなに早く亡くなられたのは本当に残念。
もっともっと米原さんの書評や作品が読みたかった!



紹介される本は著者の職業柄ロシア関連ものが多かったりで自分の興味以外の本もけっこうあったのですが、それ以上に気になるものがたくさんありました。
付線では全く追いつかず、ページをメモするのにも疲れ・・・購入することにします(笑)
私が読んだのは文庫版なのですが、書名索引と著者名索引が最後に載せられていてとても親切。
この本を持っていると読む本にしばらく困らないと思うほどです。



米原万里さんの作品は『オリガ・モリソヴナの反語法』をずいぶん前に読んだのみ。
読書日記と書評に挙げられた作品に加え、小説やエッセイなど著者自身の作品もこれから追いかけていこうと思いました。

読みたいと思ってチェックしたままだった『源氏物語』、丸谷才一姫野カオルコ作品は必ず読みます!