はぴの本棚

2003年からの読書日記

昨日(2008年1月27日)上橋菜穂子さんの講演会に参加してきました。
タイトルは「作家になるまでの道のり〜物語に魅せられて〜」

講演会の詳しい内容を書くのはNGとのことなので、出版社のHPで既に触れられていることや、自分が感じたことなど差し障りのない点のみレポートしますね。


午前10時半〜正午までの予定の講演で一応先着200名とのことでしたが、私が到着した時にはもうほぼ席が埋まっている状態でした。
小学生くらいのお子さんから(親子でファンの方もいらっしゃってました)、年配の方まで幅広い年齢層の方が参加されていて熱気もすごい。
皆上橋さんの物語が大好きという熱い気持ちがびんびん伝わってきました。
上橋さんも『精霊の守り人』を書いてからお手紙をいただくファン層がぐっと広がった(下は小学2年生から上は80歳のおばあさんまで)とおっしゃっていました。

幼少時代〜作家になるまでのお話、とても興味深かったです。
上橋さんが影響を受けた読書や漫画をお話くださったのもとてもうれしかったです。
既読のものもありましたが、タイトルだけ知っていたり、気になりつつも未読な作品が多かったのでこれから少しずつ読んでいきたいと思いました。

活字中毒を見分ける方法・・・鞄の中に本が2冊以上入っている(笑)というのもおかしくて^^
ご本人も活字中毒とおっしゃっていましたが、本を読むことも大切だけど、自分が体験することの大切さも折々で語っていらっしゃったのが印象的でした。
作家のお仕事と大学で文化人類学を研究し、教えていらっしゃる経験からの言葉だと思いました。

地元の人にはうれしいサプライズがあったり、アメリカでも守り人シリーズが出るというニュースを聞くこともできました。
そしてうれしかったのは守り人の短編集が春に発売されるとのこと!
バルサとタンダの子ども時代の物語だそうです。
守り人シリーズは途中で止まっているので、これを期に春までに読了しておきたいと思いました。
そして未読の初期の作品も読んでおきたいです。

あっという間に時間が過ぎてしまいました。
時間を忘れてしまったと言った方がいいくらい。
1時間半の予定がちょっとオーバーするくらい、たくさんお話してくださって感激しました。
ユーモアを交えつつ、時には作家としての思いや情熱が伝わってくる素敵な講演でした。
小柄でふんわり、おっとりした外見の上橋さんですが、お話される様子はハキハキ、パキッとしたかっこよさ。まさにバルサのような印象を受けました。
上橋さんもバルサは特別な存在とおっしゃっていたけれど、ご本人に近い部分が多い存在なのかもしれませんね。


サインもしてくださるとのことで、以前読んでからずっと欲しかった『獣の奏者』を購入。
お一人ずつと丁寧にお話しながらサインしてくださる様子がとても素敵でした。
手も疲れるし、大変でしょうに・・・
自分の名前を書いてくださり、写真撮影も快くOKしてくださって大感激。
舞い上がりすぎて最後は握手してもらうのを忘れちゃいました(笑)
幸せで充実した一日になりました。