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2003年からの読書日記

永遠の出口作者: 森絵都出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/03/26メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (98件) を見る

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初、森絵都作品。
ずっと気になっていた作家の一人でしたが、作品も多く、何から読もうか悩むところでした。
ちょうど図書館で借りられずにあったものがこれ。
人気があるのでいつもほとんど残ってないのでした。
児童文学の枠を超えて綴られた初めての作品とありました。

主人公の紀子の小学生時代から大人になるまでの物語です。
森さんは1968年生まれ、私より上の世代になるんだけれど、共通する部分はたくさんあって分かる、分かると思いながら読みました。

リトルツインスターズってキキララの呼び名と知らなかったのと、パティ&ジミーは謎でしたが。

最初は紀子の気持ち(自分の過去を懐かしむ感じ)で読んでいましたが、思春期の頃からは知らず知らずのうちに自分が少し離れたところから読んでいるのを感じました。
親の立場になってみたり、家族の視点になったり、アルバイトの先輩達を思ってみたり・・・
主人公に感情移入するのが多い私だけれど、この感覚は新鮮でした。

学校のこと友人、家族、恋などたくさんのことが盛り込まれていましたが、特に家族、親子の関係が心に残りました。

思春期で荒れていた紀子に悩んでいた母に届いた手紙は、紀子にとっては本当に「全然分かってない」と思えるようなものだったんだろうな。
読みながら勝手な親の立場・解釈を感じてしまいましたが、自分もいざ成長した子どもと向き合う時、どうなんだろう?
子どもの気持ちを分かっているつもりでも、(完全に分かることは無理なんだろうけど)子どもにとっては何にも分かってない親に見えるのかも。
気持ちが通じ合わなく時期が来るんだろうな・・・と少し不安になってしまいました。

紀子がそんな自分を乗り越えて大人になったように、(私も子ども時代を通り越して大人になったように)親も子も成長していくんでしょうけれど、切なさを感じました。


>永遠の、限りないものに憧れる。
でも、限りあるものほど、いとおしく思える。

未来に希望が持てるラスト。
私もまだまだこれから!と明るい気持ちで本を閉じました。

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キイロイトリ > トントンさん、こんにちは♪この作品はだいぶ前に読んだのでうろ覚えですが、いつもの児童書とはまた違った感じで楽しめた記憶があります。私のイチオシは「カラフル」なんですが、森絵都さんは
いい作品がいっぱいありますのでおすすめです。 (2005/10/01 12:03)
ゆきみ大福 > えっ。パティ&ジミーが謎っ?そ、そうなんだ。トントンさんヤングチームだもんね。じゃあ、新沼謙治も理解不能だよね・・・。本筋もよかったんだけど、懐かしワードがたまらなく楽しかったです!私も初・森絵都がこれでした。そしてもっと読みたいと思いました。なかなか手がまわっていないけど。「カラフル」もよさそうですよね♪ (2005/10/01 21:59)
トントン > キイロイトリさん、こんばんは♪初森さんだったのですがとても楽しめました。これからどんどん読んでいきたいですね。キイロイトリさんおすすめの「カラフル」もぜひ読みたいです。
ゆきみ大福さん、あれ私ヤングチームだっけ?と思ってプロフィール見たら本プロで登録して以来ずっと直してないことに気づきました。急いで修正(笑)ヤングじゃないです〜パティ&ジミー、さっき調べました。聞くと分からないんですがキャラクターは見たことありましたよ。新沼謙治はどの人か知ってるけど演歌っぽいイメージが・・・違ったかなあ。 (2005/10/01 22:23)
three bells > 親はわかってないんだよ…と思っていた事を忘れず、また自分も親になり、分かっていないはずの親の気持ちも分かるようになるのでしょうね。うーん訳分からなくなってる(ごめんなさい)パティ&ジミーがしっかり分かるthree bellsでした! (2005/10/02 12:31)
トントン > three bellsさん、自分が子どもの頃は「自分の気持ちを分かってない」なんて思ってたのに、親になるとそんな気持ちって忘れてしまうのかな?代わりに親の気持ちが分かるようになるんでしょうか。両方の気持ちを分かるって難しそうですね・・・パティ&ジミーがしっかり分かるthree bellsさんがちょっとうらやましいです^^ (2005/10/03 22:08)
ケイ > こんにちは。この本も読みたい一冊です。パティ&ジミ−が謎。トントンさん、若いお母さんだなあ。親子のずれが載ってるんですね。おもしろそうだなあ。親と子といっても別なので、ずれていてもしょうがないなと思う昨今の私。洋服なんかを薦めても、お母さんの趣味だねぇと言われちゃう。でも長女地味〜(最初ジミ−と打ったら、こうでた。)な服買うんですよね。破れたジーパンとか。
(これはおしゃれらしいですが、あはは☆)私も私の母と一緒で、こういうのが気になる年になりました。森絵都さんに頭やわらかくしてもらわないと。。あー長くなっちゃった。カラフルもいいです。大好き。またね♪トントンさん。 (2005/10/04 11:36)
トントン > ケイさん、こんばんは♪皆さん、パティ&ジミーご存知なんですよね。この話題についていけないのが本当に残念です。私は親子関係に注目したんですが、この作品は親子関係だけじゃなくて学校生活とか友情、恋愛など色々盛り込まれていて楽しめましたよ。>親と子といっても別なので、ずれていてもしょうがないなと〜という部分、なるほどと思いました。そうなんですよね。同じ家族、親子ってだけで性格も年齢差もありますもんね。違って当然と思えばちょうどいいのかな?娘さんの洋服の話も楽しかったです♪またカラフルも読んでみますね^^ (2005/10/04 20:23)