はぴの本棚

2003年からの読書日記

図書館革命 図書館戦争シリーズ (4) (角川文庫)作者: 有川浩,徒花スクモ出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2011/06/23メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 202回この商品を含むブログ (119件) を見る

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先月読み終わっていたんですが、試験勉強などで慌ただしくUPするのが遅くなってしまいました。

通信教育で図書館司書の勉強を始めてからちょうど1年。
先日受けた試験の結果によってですが、無事合格して単位が全部取れていればいよいよ実習を申し込む予定です。
それまで少しは落ち着けるので勉強以外の読書も久々に楽しみたいと思っています。

ということで図書館関連の作品?から感想再開^^


テロリストのテキストとして作家・当麻蔵人の著作がまつりあげられた。
突如良化隊に追われる身となった当麻を、図書隊は武装して保護することを決めるが!? 
図書隊と郁の最大の決戦が始まる!
そしてついに恋も決着が!?


単行本が出たのは2007年とのこと。
もしその当時読んでいたら冒頭の原発テロにはあまり関心が湧かなかったのかもしれません。
でも東日本大震災後、福島の原発事故があり、考えるようになったのでとても怖さを感じました。
架空の物語だけれど、ひょっとしたら現実でも起こりうるんじゃないかと思えるリアルさがありました。


最後はきっと大丈夫なはずだと思いつつ途中からずっとハラハラしっぱなしで読みましたが、郁は成長したな〜というのが一番の感想。
これまで様々な危機を乗り越えてきて本当に強くなったと思いました。


とはいえ、堂上と郁の気持ちが通じ合う場面がやっぱり一番お気に入り。
甘〜いと思いながらついにやけてしまいました(笑)
手塚と柴崎の関係も気になります。


有川さんの作品はこのシリーズしか読んでいませんが、甘い部分と締める部分のバランスが絶妙ですね。
あ〜面白かった!だけで終わらず、何かちゃんと残るものがあるのが魅力だと思いました。

児玉さんとの対談は今回も読み応えがありました。
稲嶺司令のモデル、ぴったりです!


番外編の2冊を読むのも楽しみだし、4月公開の映画も待ち遠しいです。
有川さんの他の作品も少しずつ読んでいきたいと思いました。